「写楽 閉じた国の幻」島田荘司

「写楽 閉じた国の幻」 島田荘司  新潮社
 
たしか、「このミス」ランクインの小説だったと思う。

いわゆる、写楽の謎、については、ひところ関連本を読みあさったりしました。
いまだに、明確な答えは出てないんですよね。(なかなか難しいんだろうな~)

で、この本はどうかというと、島田さんが提示してる答えは、
おお!なるほど!!と納得いくものだったし、ありそうな感じだし、根拠としてる
資料もしっかりしている。

ただ、これ、連載していたせいなのか、前半に出てくる「思わせぶり」なアイテムが
ほとんど肩すかしなのが、煽るだけ煽って、オイオイな感じです^^;;
肩すかしというか、説明不足だったり、伏線が回収されてなかったりなど。
前半で読者の気を引きつけるためにはやむをえなかったのかな~。

結論は興味深いものだから、いいんですが。

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鈴木光司「エッジ」

鈴木光司「エッジ 上下」

長野県で一家4人が謎の失踪を遂げた。その謎を追うフリーライター冴子。彼女の父も18年前に 失踪を遂げていた・・・世界各地で起きていた謎の失踪事件。時を同じくして円周率に異変が? 世界に何がおこっているのだろうか。世界の理とは?


久々にわくわくするような本を読んだ。世界の成り立ちと失踪事件の関係性・・・背筋がぞくっとするような
怖さも感じつつ。読了後「それでは果たしてあれはあれだったのか・・・?」と
読者に想像の余地も与えつつ。
世界の謎に一定の考察を与えていて面白く読める。


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「クローバー」 島本理生

「クローバー」 島本理生 角川書店

ふたごの姉弟、大学生の華子と冬冶、それぞれの
恋愛をメインにした話。

よくありがちな大学生の恋愛話、、、という感じもするけど
島本さんの文章のうまさと丁寧な心理描写で飽きずに読める。
冬冶くんはふたごの姉がいることによって女の子の心理を察するのに
長けている(そして自分の気持ちをおさえても相手の思うとおりに
してあげてしまう)のだが
そんなよくできた大学生男子はめったにいないような。。。

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「夢館」 佐々木丸美

「夢館」 佐々木丸美 創元推理文庫

転生した千波は、自ら吹原氏の館へ行き、彼に引き取られて
暮らすことになる。
成長した千波は、夢にでてくる「崖の館」を目指し。。。


前作で登場した吹原さんメインの話なのですが
ちょっと印象が違う(^^;;
館の使用人たちがこぞって彼に恋しちゃうような
そんな魅力あふれる人物なのだった。(そのわりに
あまり魅力が描写されてない気もするけど)

成長した千波と吹原さんとのエピソードをもうちょっと
書いてほしかったなあ。
なぜって途中で吹原さんはほとんど出てこなくなってしまうので^^;;

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「また会う日まで」 柴崎友香 

「また会う日まで」 柴崎友香 河出書房新社

有麻が上京したのは、高校の同級生、鳴海くんに会うためだった。
お互いに特別な思いを抱いていた、のではないかと思い、それを
確かめるため。。。

書評を読んで、あらすじを見て、
とても、好みなんじゃないか!?と期待しつつ読んだのですが、
ちょっと、「あれ?」という感じでした。
なんかいまいち、期待と違ったというかなんというか。。。。
あと文章がなんだかするっと入ってこなくて。なんでだろう。。。

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「水に描かれた館」佐々木丸美

「水に描かれた館」佐々木丸美 創元推理文庫

崖に建つ人里はなれた洋館。おばの財産を
鑑定するために集まった鑑定士たちだが、4人のはずが5人。
涼子たちいとこも再び館に集うなか、
ふたたび、事件が・・・

あまーい!(笑
涼子の一人称の語りの甘さが増している(^^;;
それと、ミステリというよりは、、、心理学の領域というか。
こんなこと本当に可能なの?と思うトリックだったりする。
が、あいかわらず、引き込まれて読んでしまうのだった。

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「少女七竈と七人の可愛そうな大人」  桜庭一樹

「少女七竈と七人の可愛そうな大人」  桜庭一樹


「私、川村七竈は遺憾ながら美しく産まれついてしまった」
七竈の母、優奈がある日、突然、憑かれたように次々いろんな男と関係をもち、
産まれたのが、七竈。
田舎の町で、祖父に育てられ、孤高を感じながら同じように美しく産まれついた
雪風とだけ心を通わす七竈だったが。

異形の存在ゆえに孤独。というモチーフは好きなのだが。
なんだろう、なんだかぴんとこなかった。
あっさりと読み終わって何も残らん、という感じ。
装丁は良い感じなのだが、、、

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偽書「東日流外三郡誌」事件 斉藤光政 

偽書「東日流外三郡誌」事件 斉藤光政 新人物往来社

一時期、高橋克彦の伝奇ものにはまっていて、「東日流」をフツーに
「つがる」と読めてしまう私としては、
ここまで杜撰な出来の偽書だったとは・・・と、ちょいとショックでした(^^;;
てか、あれって、ウソだったんだ@@ みたいな。(そもそも、信じるなって??)
いっぽうで、原本がほとんど人前に出ず、なのに、一度、書籍として世に出てしまうと
なかなかその出所を疑えない、という構造のおかしさに、
書籍って何、古文著って??と改めて考えさせられた。
要するに、「なんで、こんな長い間、それを真実だと言い張る人が
いるわけ??」という疑問なわけですが。。。
筆者は新聞記者で、ひょんなことからこの「外三郡誌」事件にかかわり、
10年以上にわたって追い続けることになるのだが。
結局、一人の男の壮大な妄想に踊らされていたのだろうか。

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「一瞬の風になれ3」佐藤多佳子 

「一瞬の風になれ3」佐藤多佳子 講談社

2巻の終わりに起こった事件については、
さほど引きずることなくあっさりと通り過ぎたのが
ちょっとなんだかなーと思ったけど。

いよいよ新二と蓮も3年になり、
最後の大会。キャプテンとしての責任感。など、
新二もなかなかの成長ぶりをみせてくれます。
それにしても。とても読後感がよかった。
リレーのどきどき感。恋のもどかしさ(笑 、まさしく青春!!
それにしても100×4リレー(4継)がこんなに手に汗にぎる
競技とは知らなかったです。
私は短距離は全然だめなのですが、だからこそ、走る才能をさずかった
蓮と新二のがんばりぶりに素直にひきこまれました。
クールでだらけている蓮が本気になるあたりもぞくぞく。

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「崖の館」 佐々木丸美 

「崖の館」 佐々木丸美 東京創元文庫

北海道、雪にとざされた、お金持ちのおばさんの別荘。
冬休みに集ういとこたち。
そして、事件がおきる。。。
それは、2年前に死んだ、いとこの千波ちゃんと関係あるのか?
千波ちゃんの死の謎を解こうと試みる涼子だが。


いわゆる、クローズドミステリ、「山荘もの」なのだが
70年代に、こんなペダンチックで叙情的なミステリがあったんだなあ。
びっくりです。
ミステリ的には、よく考えると、つっこみどころも多いのだが(苦笑)、
(まあ、あの時代ならOKだったのかなーと思われる)
読んでるあいだは、さほど気にならず、どっぷりと雰囲気にひたって
楽しめました。
復刊ありがとー。という感じです。

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