ひそやかな花園 角田光代

「ひそやかな花園」 角田光代

あの夏のキャンプ。楽しかったあのキャンプに集っていた家族は、いったいどんな繋がりだったのだろう・・・?


毎年夏休みに、いくつかの家族が集まって行っていたキャンプ。そこに集っていた7人の子供たち。楽しかったそのキャンプは、しかし、ある年から急に行われなくなり、参加していた誰とも連絡が取れなくなってしまった。いつしか忘れていたそのキャンプの秘密を、大人になった彼らは探しはじめるが。

前半は、ミステリ風味で、話をぐいぐい引っ張りこれが面白い!そして、中盤に明るみになる、
キャンプの秘密、それが分かってからのそれぞれの葛藤・・・これが、また、ずっしりと考えさせるものでした。本当に、ものすごく考えてしまった。

でも、読後には、ありきたりだけど、生きていく力をもらえたような、
そんな本。
角田さんの作品の中ではかなりオススメです!

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「マイナークラブハウスへようこそ」木地雅映子 ピュアフル文庫

「マイナークラブハウスへようこそ」木地雅映子 ピュアフル文庫


木地さんの前2作ほどには切実さはなく、なのでとても楽しく読めた。
キャラも適度にたっていて、謎もあって、続きが気になる。
個人的には、小説としては、このくらいエンターテイメントに落とし込んであったほうがよいなと思った。

あとがきに「誤解をおそれずにいえば『有閑倶楽部』のような」とあったけど、ほんとにそのとおり。
お金持ちの名門学園に、事情をかかえた子や個性的な子が、
自分たちだけの秘密基地のような建物に集い、出会い、
お互いを見出し。

高校生という年齢設定がまたちょうどよい。

コドモ期を脱し、大人になる一瞬前の、奇跡のような輝きを見せる時間。
つかのまの楽園。

小説ではありますが、彼らに、そんな時間があってよかったね、と
やさしい気分になるのでした。

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「東京島」桐野夏生

「東京島」桐野夏生

ヨットの事故で夫とともに南の島に漂着した清子。そこに、船が難破してたどりついた若者たちや、中国人たちも漂着してきて、島の生活は
一種の国家となる。
無人島で唯一の女性として、君臨する清子だが・・・

無人島もの。って子供のころ好きだったなあ。十五少年漂流記とか。

で、これは、無人島ものの中でもサバイバル度は高めで、道具や衣服はかなり不足気味だし、5年くらい助けが全くこないし、唯一、南国なので食べ物にさほど不自由しない所が救いなくらい。
男10数人、中国人10数人、そして唯一の女性、清子。
このいびつな人数構成のなか、当然、いろんなぶつかりあいがおこり、
そのどろどろさ、容赦なさはさすが桐野さん^^;;

ラストはやや意外な地点に着地します。
そんなに読後感がいいわけではないのですが、目が離せない面白さはありました。

映画になるそうですが、主演が木村多江さんでは、イメージ的にはいいけど、若すぎるような^^;;

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「愛を海に還して」 小手鞠るい

「愛を海に還して」 小手鞠るい 河出書房新社

ワタルという申し分ないパートナーがいながら、
偶然出会った男にどうしようもなくひかれてしまう主人公。


この作者って「運命の出会い」がすきなんだなー。
まあ私も、そういうのが嫌いじゃないので読んでいるわけですが。

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氷の海のガレオン (ハードカバー)

氷の海のガレオン (ハードカバー)

自分と世界の関係を構築するのは、ことば。
自分の言葉が、周りとは違う、ことに、気づいてしまい、孤立感を深める杉子。
気持ちはわかる・・・とてもよくわかる。(おこがましいけど。)

文庫と印象が違うような気がする。
再読だからかなー。
今度は、杉子の切実感にうまく共感できました。

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「氷の海のガレオン」 木地雅映子

「氷の海のガレオン」 木地雅映子 ジャイブ

自らを天才と信じてやまないむすめがいました。斉木杉子、11歳。
わたしのことです。


うーん、、、この出だしでガーンときました。
はっきりいって、痛い話だった。

ちょっと変わり者の両親に育てられ、周りとの違和感を感じずにはいられない
杉子と、その兄弟。

なんかもうリアルすぎ。
周囲の子とは違うと思う気持ち、それは思い込みもしくは思い上がりなのかもしれないけど、
自分がそう感じてしまったら容易には抜け出せず孤立する。
誰かとつるむためだけに誰かと一緒にいることはせず、そうしてくる子は拒絶。
杉子の気持ちがよく分かる。。。と思うだけに、
痛さ倍増。

こういう気持ちは、たぶん小学校高学年から中学生特有なんではないだろうか。
高校生くらいになると、自然と自分と周りの世界がつりあってくるから。

だから切実にこの本を必要としている子には、きっと力になる本なんだろうなと思う。
きっと自分自身を保つ力の一旦になるだろう。


でも。
自分と周囲の折り合わなさ、受け入れ難い世界との葛藤、というテーマは
自分のツボではあるのですが。
あえていうなら、ストレートすぎて。
もっと、ファンタジーとしての要素にくるまれていたら、なお良かったな。
直喩でなく隠喩でやってほしかった。
まあ好みの問題ですが。

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「あなたとわたしの物語」 小手毬るい

「あなたとわたしの物語」 小手毬るい  徳間書店

連作短編とはいかないけど、同じ場所が出てきたりして、かすかに繋がっている話もある。
まったく独立している話もあるけど。
そしてあきらかに繋がっている話が2編。
最初、男性側から書かれて、次に、女性側から。
男性側を読んだときに、かなり感情移入しただけに、次が女性側の話だと気づいたとたんに
うわーうわーーーと思った。
そして女性側にもかなり感情移入してしまった。
この二人このあとどうなるのか、ものすごく気になるんだけど。。。
とくに男性側はどう思ったのか。

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「エンキョリレンアイ」 小手毬るい

「エンキョリレンアイ」 小手毬るい 世界文化社

書店での偶然の出会い。
その直後に、東京とニューヨークに別れ別れになることが決まっていた。
遠く離れていても、お互いを想いあっていた二人だったが。。。

運命の人。
出会ったときに、お互いの心が動いて、その後ずっと忘れられない。
まさしく運命の人。
うーんそういうのって、あるのかなあ。

そうして私が読む前に想像していたシチュエーションとは
かなり違っていた。
何せこの二人、、、いや、ネタバレになりそうだから書きませんけど。

つっこもうと思えばつっこみどころがかなりあるのだけど、
それでも読んでいるあいだは、どっぷりひたって読んでしまいました。

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「銀朱の花」金蓮花  

「銀朱の花」金蓮花  集英社コバルト文庫
「銀朱の花 空の青 森の緑」
「銀朱の花 夢がおとずれる」

ベタ甘な小説が読みたかったので、つい^^;;
マリ見て 以外のコバルトを手に取るのは、久しぶりだ。
期待通り(??)ベタベタに甘い、シンデレラ譚なのだが。

(両親をなくし、親戚の家で辛くあたられていた少女が、
聖なる乙女の印を備えているということで、王宮にめされ王妃となる。
王は、彼女に一目ぼれなのだが、不器用なので二人の気持ちは
最初すれ違い・・・・)

↑こう書くと、本当に王道だなあと思うのだけど、そういうのが読みたかったので、
ちょうどいいのであった^^

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「マリア様がみてる 大きな扉小さな鍵」今野緒雪 

「マリア様がみてる 大きな扉小さな鍵」今野緒雪 集英社コバルト文庫

ようやく、瞳子ちゃんの抱えている悩みが明らかに。
うむ、けっこう、重い物だったのねー。。。
しかし、いくらなんでも、ここ数冊は引っ張り過ぎではなかろうか^^;;
正直、最後のページで「えっ、ここで終わり!?」と思ってしまった。
次は、バレンタインなのかなー。。。
いくらなんでも、ほんとに、そろそろ決着を^^;;

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