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空想オルガン

「空想オルガン」初野晴  角川書店 


高校に入り吹奏楽部に入部したチカは幼なじみでホルンの天才奏者ハルタと再会。
しかしせっかく入部したのに、部員数が少ない弱小吹奏楽部。でも顧問に、指揮者として
将来を嘱望されていた草壁先生が赴任してきて、チカとハルタはなんとか吹奏楽部を
盛りたてようと奮闘するが、校内でいろんな事件がおきて。 。。

このハルタ君、女子もうらやむ美少年、な設定で、ふつうならここでチカとハルタの恋愛方向にもっていくと思うんだけど、なぜかハルタは草壁先生が好き(!)という設定。
(といっても別にその設定はほとんど使われてないのだけど。)
なのでチカとハルタの関係は幼なじみの域を出ず、さっぱりとしていて、その分
周りとの友情話に焦点があてられてるので、それはそれで良いのですが。

で、これは「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」と続いてきた3作目です。
吹奏楽部ものだけど、前2作はさほど音楽色は強くないのですが、ここで、吹奏楽部の憧れの地、
普門館を真剣に目指しはじめるので音楽ものとしてもなかなか楽しくなってきます。

私は大学からしか音楽系の部活じゃないので、中学とか高校の吹奏楽部ってまた
独特な感じなんだろうな~って思うと少し羨ましいです^^

ミステリとしても、わりと独特な感じのするミステリ、日常の謎系に本格風味を足したような感じで面白かったです。

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