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空想オルガン

「空想オルガン」初野晴  角川書店 


高校に入り吹奏楽部に入部したチカは幼なじみでホルンの天才奏者ハルタと再会。
しかしせっかく入部したのに、部員数が少ない弱小吹奏楽部。でも顧問に、指揮者として
将来を嘱望されていた草壁先生が赴任してきて、チカとハルタはなんとか吹奏楽部を
盛りたてようと奮闘するが、校内でいろんな事件がおきて。 。。

このハルタ君、女子もうらやむ美少年、な設定で、ふつうならここでチカとハルタの恋愛方向にもっていくと思うんだけど、なぜかハルタは草壁先生が好き(!)という設定。
(といっても別にその設定はほとんど使われてないのだけど。)
なのでチカとハルタの関係は幼なじみの域を出ず、さっぱりとしていて、その分
周りとの友情話に焦点があてられてるので、それはそれで良いのですが。

で、これは「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」と続いてきた3作目です。
吹奏楽部ものだけど、前2作はさほど音楽色は強くないのですが、ここで、吹奏楽部の憧れの地、
普門館を真剣に目指しはじめるので音楽ものとしてもなかなか楽しくなってきます。

私は大学からしか音楽系の部活じゃないので、中学とか高校の吹奏楽部ってまた
独特な感じなんだろうな~って思うと少し羨ましいです^^

ミステリとしても、わりと独特な感じのするミステリ、日常の謎系に本格風味を足したような感じで面白かったです。

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「二人の距離の概算」 米澤穂信

「二人の距離の概算」 米澤穂信


米澤さんといえば最近はすっかり「インシテミル」とかで有名になりましたが
私にとっては古典部シリーズであり、四季限定お菓子シリーズ。
で、これは、久々の(といっても数か月前に出てましたが)古典部シリーズ新作です。

奉太郎たちは2年になり、新入部員、大日向友子を迎えた。が、仮入部の最後の日、 彼女が、入部を取りやめると言いだした。 おりしも翌日は20キロマラソン大会の日。奉太郎はマラソンを走りながら なぜ彼女がそんなことを言い出すに至ったかを考える・・・


なにも、20キロマラソンをしながら考えなくても^^;;
と思うのですが。要するに一種の「安楽椅子探偵もの」ですね。
考えることと、マラソン中に行きあう同級生に話を聞くことくらいしかできないから。

二人の距離の概算、というからには奉太郎とえるの関係に変化が!?
と期待したりもしたのですが・・・。
まあ、いろんな二人の距離ですね。

奉太郎がぐるぐる思考するのをたどる読書はなかなか面白いです。
でも、実際にこんな男子高校生いたら・・・ちょっとどうかな?^^;;

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