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藤谷治「船に乗れ!」ジャイブ

藤谷治「船に乗れ!」ジャイブ

これ、本屋で平積みになっているのを見かけて表紙がチェロの絵だったのと、副題が「合奏と協奏」だったことから手に取ってみたら、
音楽小説だったんですね。
・・・タイトルからじゃ分からないんですけど(^^;;
もったいなくないでしょうか。それとも何か意味があるのかな。

で、1巻と2巻を買ったまましばらく積んでおいたのですが、ようやく2巻まで読了。

1巻「合奏と協奏」2巻「独奏」です。

祖父母が音楽をやる裕福な家に育ったサトルはチェロで芸高を受験するがあえなく失敗、3流音高の新生学園高校に入学する。そこで眼の澄んだ女の子、南やフルートの才能を持つ伊藤に出会い・・・

高校生、音楽、オーケストラ・・・期待いっぱいのモチーフです。

しかしこの主人公のサトルがちょっと自意識過剰ないけすかないヤツw。
なにせ中学生でニーチェを読んだりして、自分は周りとは違うとか思ってる、どことなく上から目線な奴。

そんなサトルが高校に入ってさまざまに葛藤する。

なので、ライトノベル風なのかと思いきや、かなり重めで本格的な読み口です。
青春!っていうか、文字通り、「青い春」的な。サトル君かなりぐるぐるしちゃってます。

著者は音楽高校卒、おそらくチェロ弾きなので、音楽面の語り口は本当に本格的。

あーわかるわかる。というシーンが満載です。オケのシーンしかり、その他のシーンしかり。
メンデルスゾーンのトリオの描写は迫力満点で、思わずYouTubeで見てしまいました。

1巻はまだ、サトルと南さんの話がメインなので、明るいのだけど、
2巻はわりとヘビー。。。
とくに夏休みの出来事が。

サトルが経験した一連のこと。自分はすごく弾けると自負していたら、
音楽をするスタート地点にも立てていなかった。それに気付かされたときの恥ずかしさや、一からやり直す不安や焦り。
程度は違えども、私もヴィオラを再開したとき同じようなことを経験した。
だからサトルの気持ちはちょっと、というか、かなり分かる。

メッツナー先生の示唆は私にも意義ぶかかった。


さて3巻はどのように展開してゆくのか!楽しみに読みたいと思います

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