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「星間商事株式会社社史編纂室」 三浦しをん

「星間商事株式会社社史編纂室」 三浦しをん

星間商事社史編纂室に勤務するOL幸代は趣味でBL小説を書き
同人誌を作りコミケに参加するのが最大の趣味。
本業の仕事といえば、やる気のない面々に囲まれ社史の編纂は
いっこうにはかどらない。
そんなとき上司の本間課長に幸代の趣味がばれ、なんのはずみか
社史編纂室で同人誌を作りコミケ参加をするはめに。
同時に、社史編纂のために調査をすすめるなかで、会社の隠された歴史が徐々に見えてくる・・・!

最初は、三浦さん、こんなセルフ同人誌みたいな作品を商業ベースで書いちゃうの?などと思いましたが、さすがの上手さと面白さで
いっきに読んでしまいました。
アラサーOL幸代の、将来がみえない恋人といていいのか的なもやもや感やら、一緒に同人誌サークルをやってきた仲間の、結婚による脱退宣言やら、揺れる心情がリアルかつ丁寧に書かれている。
そしてもう一つのメインの社史編纂による隠された歴史をあばく、
ほうも、なかなか面白かった。


読み終えてから、なにかに似ている・・・と思ったけど、
同じ三浦さんの「ロマンス小説の7日間」 に似てるんだ。
作中作が出てくるところや、さえない(けど性格はよい)彼氏がいて将来に思い悩むところが。
そのときも、この彼氏のさえなさ、将来の見えなさな感じは
角田光代さんぽいけど、まったく印象が違うな。
と思った。
そして今回も全く同じことを思った。
三浦さんの作品には閉塞感が全くなく、角田さんの作品にはちょっとそれを感じてしまう。
単に私に合う合わないの問題なのですけどね。

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