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宮下奈都「太陽のパスタ、豆のスープ」

宮下奈都「太陽のパスタ、豆のスープ」

結婚2カ月前に婚約破棄された明日羽(あすわ)は、叔母のロッカさんのすすめで「ドリフターズリスト」つまりやりたいことリストを作る。それは漂流者のリスト、つまり溺れる者がつかむ藁のように、明日への力になるリストだとロッカさんは言うのだが・・・

奥付の著者紹介にある「懸命に生きる普通の人たちの輝きを瑞々しい文章で丹念に描き出した作品が支持され」とありますが、まさにそのとおり。
読後感が非常によいし、登場人物は皆、普通の人。主人公のあすわは、
リストを作ってみたものの、やりたいことなんてすぐに思いつかないし、
ちょっと何か見つけたかなと思っても、それがすぐに華々しい成功を遂げるわけでもない。
でもそれが大部分の人の生き方で、それでも毎日、きちんと生きていくことが大事なんだよ、
とさりげなく、そうっと手を添えてくれてるような。
そういう読後感が良いです。
佳作でした。

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