« 「木洩れ日に泳ぐ魚」 恩田陸 | Main | おしらせ »

たらいまわし企画・第43回「音とリズムの文学散歩」

たらいまわし企画・第43回「音とリズムの文学散歩」

Tara43

超ひさびさに、たら本に参加します(久々すぎてドキドキ汗)
今回のお題は「音とリズムの文学散歩」picoさん@おかぼれもん
ご主催です。

音楽と本!このお題を見た瞬間「絶対参加しなきゃー!ふがー!」と思いました(笑

ちょうど自分のオケ演奏会と仕事の繁忙期にぶつかり、遅い参加となりましたが。。。

===♪=====♪=====♪=======♪=======

『デュオ』 飛浩隆


「象られた力」という短編集に収録の短編です。
叙情的かつ切れ味するどい描写力。音楽モチーフのものでは
一番、鳥肌がたつくらい「すごい」と思った。
作中で使われるヴォルフの歌曲は、ぜひ、聴いてみなければ。。。
と思いつつまだ聞いてませんが(^^;;


『麦ふみクーツェ』いしいしんじ

港町で暮らす「ぼく」の前にある日、小人のクーツェが現れた。なにかが
おきるたびに、クーツェは現れ、麦を踏んでいるのだ。

「とん・たたん・とん」麦ふみのリズムが全体を支配し続ける。
いしいしんじの描く世界は寓話のようだけど、けして綺麗なものではない。
時に凄惨な事件がおきたり異形の人が暮らしていたり。しかしそれらも
あくまでさらりと描かれていく。
「ぼく」を取り巻く大人のなかで、とりわけチェロ奏者の言葉が印象的。
ぜひ小説の中で出会ってください。


『鳥類学者のファンタジア』奥泉光

謎の音階をめぐるジャズピアニスト希梨子のぼうけん。時空をこえちゃったりロンギヌスやら何やら怪しさと
おかしさが満載。めちゃくちゃでパワーがあって面白かったなあという印象があります。

『空のひきだし』伊勢英子

とくに音楽を中心に扱ってるわけではないのですが、画家のいせさんは
ご自身もチェロを弾かれるだけあってさりげなく文章のあちこちに音楽が
ちりばめられてます。これはエッセイ集。
彼女の絵も大好きです。
宮沢賢治の絵本、ずばり「ゴーシュ」の挿絵のお仕事などもされてます。

『讃歌』篠田節子

ヴィオラ弾きが主人公!というだけでも希少価値が(笑
篠田さんは自分もチェロを習ってるだけあって音楽についての
描写はしっかりしてる。ただこれは、途中から若干、期待とずれて
いってしまって、とってもおすすめ!というわけではないのですが(^^;;


「ケッヘル」中山可穂 も真っ先に思いつきましたが、主催者さまが
あげられてますので^^私も大好きです。

自分も楽器をしてるので、音楽モチーフの小説やまんがは見つけたらだいたい
読んでいる、つもりです。
でも今回は純粋に演奏家(もしくは演奏家をめざす人)や指揮者を
主題にしたものはあげられなかったなあ。音楽そのものが主題になってる小説。
無いわけではないのですが、これ!といったものがまだ無い、ような気がします。
忘れてるだけ、あるいは私が知らないだけかもしれませんが。
あ、「オルガニスト」は結構本格的に音楽してましたが、あれはSFになっちゃうし。


まんがのほうがあるかも。。。今だったら、のだめとか、キス(マツモトトモ)とか
いつもポケットにショパンとか変奏曲とか。

そんなわけで音楽モチーフものはとても興味ありますので皆さんのエントリを
拝見して楽しんでます。

|

« 「木洩れ日に泳ぐ魚」 恩田陸 | Main | おしらせ »

TB企画」カテゴリの記事

Comments

瑛里さん、こんにちは~。
伊勢英子さんの作品は、「空のひきだし」を出されたのですね!
私も伊勢さんの本はちょっと考えてたんですけど
「カザルスへの旅」かなあ、それとも「1000の風 1000のチェロ」かな、
と思いつつ、結局出せなかったんです。
そうか、「空のひきだし」という手(?)もありましたね。
でも瑛里さんが挙げられる方が、私が挙げるよりもずっとぴったりなので良かったです!
そして「鳥類学者のファンタジア」も「麦ふみクーツェ」も音楽でしたね~。
どちらも、文章そのものから音楽が響いてきたような印象が残ってます。
特に「鳥類学者のファンタジア」は、結末がどうこういうよりも
あの文体のファンキーさを楽しめるかどうかが分かれ目だったような気が~。

それにしても、チェロをやってる方って案外多いのでしょうか。
篠田節子さんもやってらしたとは知りませんでしたよー。
でもそういえば、他にも音楽物を書いてらっしゃいますものね。「カノン」とか。
瑛里さんのヴィオラもいつか聞けるといいな~。
いつか、きりぎりすを見に行きたい!と思っていたんですけど
今年で終わりになっちゃったんですね。残念です。
でもまた何か機会はありますよね、きっと♪

Posted by: 四季 | April 04, 2008 06:14 PM

四季さん、コメントレスが遅くなってすみません。
あ、「カザルスへの旅」のほうがそのものずばり、だったかもですね(^^;;ちょうど手元にあったのが「空のひきだし」だったこともあり。。。

文章そのものから音楽、ってほんとうにそうですよね^^
クーツェも鳥類学者、、、も。
鳥類学者は、いかにもジャズっぽい感じが全体的に漂ってたし。

篠田さんは音楽もの多いんですよね。「マエストロ」とか。
きりぎりすは終わってしまいましたが、いつか四季さんに私のヴィオラを聞いていただける機会があるといいなあ♪

Posted by: 瑛里 | April 11, 2008 12:46 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference たらいまわし企画・第43回「音とリズムの文学散歩」:

» たらいまわし企画・第43回「音とリズムの文学散歩」 [Ciel Bleu]
たら本に参加します。今回のたらいまわしの主催は、おかぼれもん。のpicoさんで、... [Read More]

Tracked on April 04, 2008 05:50 PM

» たら43回『音とリズムの文学散歩』 [おかぼれもん。]
たら43回『音とリズムの文学散歩』へのご参加ありがとうございます! [Read More]

Tracked on April 04, 2008 08:43 PM

» たら本43 「音とリズムの文学散歩」 [AZ::Blog はんなりと、あずき色☆]
Rock-a-bye, baby, thy cradle is green; F... [Read More]

Tracked on April 04, 2008 09:47 PM

« 「木洩れ日に泳ぐ魚」 恩田陸 | Main | おしらせ »