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「アナン、」 飯田譲治 梓河人

「アナン、」 飯田譲治 梓河人 講談社文庫

東京に初雪が降った日、ホームレスの流はゴミ袋に捨てられていた赤ん坊を拾った。 瀕死の赤ん坊を必死で世話する流とホームレス仲間。 本当は、流はその日に死のうと決めていたのに、赤ん坊の世話をするうちにその気持ちはなくなった。 アナンと名づけられた赤ん坊はホームレス仲間のアイドルとなる。 アナンには不思議な力があった。なぜか、人は自分の抱えている苦しい秘密をアナンに話したくなるのだ。

が、しかし、いつまでもダンボールハウスで子供を育てていけるわけがない。
流はアナンを連れ、遠くへ行くことになった。
実は流は記憶喪失という過去を抱えていたのだ。
幸運が重なり、なんとか住む家と仕事がみつかり、
成長したアナンはモザイク作りの才能を見せるようになる。
モザイク作りにうちこむアナンとそれを手助けする流だったが・・・

読後感が良い話だった。一言でいってしまうと「癒される」ということになる・・・のか?
前半の、ホームレスが必死になってアナンを育てるあたりは面白いし感動的。しかしこれでも
全体の1/4だったりする。そこからまた新たな話が展開していくのだ。
なので、いろいろな展開が盛りだくさんで楽しめる。ちょっと、詰め込みすぎな気もしなくもないけど。
アナンが大きくなってから始めるモザイク作りの描写はとても美しく壮大。
アナンのモザイク、ぜひ見てみたい。

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