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「てるてるあした」 加納朋子

「てるてるあした」 加納朋子 幻冬舎


希望の高校に合格し、4月からは楽しい高校生活!
のはずが、ズボラで金銭感覚が無い母親が入学金を振り込んでくれなかった。
さらに、あろうことか、借金苦で両親が夜逃げ。
照代は、会ったこともない遠い親戚を頼り、カバン一つで佐々良にやってくるはめになる。

ささらさや の姉妹編、というか、同じ佐々良の町が舞台で、サヤや三婆(失礼^^;;)たちも登場。

実は私は、ささらさや がそんなに好きではなく^^;;気弱なサヤにいまいち共感できなかったので・・・
だから、この作品も、まあそんなに読みたい!ってほどでもなかったので
今ごろになってしまった。

でも、これはよかったです。読んで良かった!
サヤの人物像も少し変わったのか、おっとりしていながらも、しっかりしていて
好感度がUP。

照代は最初、すごくひねていて可愛げがない子だったけど、(まあ彼女の状況を
考えると、しょうがないかと思うが)その照代がだんだん変わっていく姿が清々しい。
そして照代の居候先の久代ばあさんの姿がまたカッコ良い。
手紙の部分では泣いてしまいました。


そして、加納さんの文章はやっぱりいいなあとしみじみ思いました。

「あの日、春の嵐が吹いて、確かに私の生活は変わったのだ」(うろおぼえ)

冒頭の1ページから一気にその世界へと読者を引き込んでくれる。
これよこれ!私が読みたかったのは、こういう小説です。

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