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「天涯の船」玉岡かおる

star-parple1「天涯の船」玉岡かおる 新潮社文庫

天涯の船〈上〉天涯の船〈下〉

話は1つのアンティークジュエリーから始まります。黄金で出来た豪奢な船の形のペンダントトップ。その贈られた主は、どうみても日本人名の「ミサオ」・・・ このジュエリーを入手した人がミサオの足跡を追うかたちで話が展開していきます。 ミサオとは、明治時代、急速に日本の近代化が進むなか、先進の知識を身につけるべく 米国留学をした酒井藩の姫君、酒井三佐緒。しかし 実は、出港直前に彼女は下働きの娘と入れ替わっていた。 以後、「ミサオ」として生きることになるこの少女。

そして船の中で運命の出会いを果たすのが薩摩藩の若者、桜賀光次郎。
この二人はお互いに思いをよせあっているのですが、ミサオには
オーストリア貴族のマックスが求婚し、桜賀は日本で事業を起こし・・・

思いあっているのにすれ違ってしまう二人。
なかなか二人の気持ちが成就しないのです。
もうそのじれったさがたまりません!
明治から大正、昭和初期という日本がどんどん急成長していくなか、
史実に虚実をおりまぜながら進んでいくドラマチックな話は、
小説を読む醍醐味でした。

ちなみに桜賀のモデルは川崎造船所社長の松方幸次郎、あの美術の松方コレクションを成した人でそこらへんのからみも非常に面白いです。

とにかく、すっごく面白かった!!いきなり今年のベスト10入りは確実でしょう(爆)

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Comments

瑛里さん、おはようございます。読みましたよ!!
もうほんとドキドキしながら一気読みしてしまいましたー。
面白かったです。
ええと、あからさまなすれ違い物はダメなんですが、
この微妙なすれ違い加減が丁度いい加減というか何というか。(笑)

お勝、結構好きでした。凄い人だったけど。(笑)
あとマックスがあんな風になっちゃうなんてちょっとショック。
松方コレクションの出来上がってく過程も凄かったですね~。

Posted by: 四季 | March 07, 2006 06:48 AM

四季さん、コメントありがとうございます(レスおくれて
すみません^^;;)
楽しんでいただけてよかったです!
私も、もう下巻はドキドキで一気読みでした。
確かに微妙なすれ違い加減でしたね(笑)
松方コレクションについての本があるので
そちらも読もう、国立西洋美術館にもいきたいなーと
思っているのですが、そういえばまだ果たしていませんでした。
近々行ってみようかと思っています。

Posted by: 瑛里 | March 13, 2006 01:06 AM

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