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「オリガ・モリソヴナの反語法」  米原万里

star-parple1「オリガ・モリソヴナの反語法」  米原万里 集英社文庫

オリガ・モリソヴナの反語法

60年代、プラハのソビエト学校に通っていた志摩。その学校の名物教師、 ダンス教師のオリガ・モリソヴナ。強烈なファッションと年齢不祥の外見、 口を開けば優雅?な罵り言葉と反語法を駆使した独特の表現、そしてダンス教師としての腕は超一流。 同僚のフランス語教師エレオノーラと共に二人は学校の名物教師だった。

ただし、二人には奇妙な言動が見られた。アルジェリアという言葉に
異常に脅えたり、
ある日、学校を視察に来た大佐が二人を前にして突然転倒、しばらく後に急死したり。

そんな二人のことを少し不思議に思いながらもオリガのことを慕いながら
学校で楽しく過ごしていた志摩だったが、帰国することになり、
親友カーチャとも連絡が途絶えてしまう。

時が過ぎ、志摩は大人になり、ソ連のペレストロイカを経て、
ふとオリガのことが気になって文献を調べ始める。。。


オリガを探す現代のパートと、志摩が在学していた当時の
ソビエト学校の様子が交互に語られるのですが、
オリガという強烈な魅力をもった人物像、そして、細い細い糸を辿って
オリガの正体がしだいに少しずつ明らかになっていくミステリ風味があいまって
先が気になって気になって一気に読破してしまいました。
話が進んでいくうちにオリガが話す独特の話法の謎も明らかになります。
当時の共産圏の社会情勢のすごさと
その中を生き抜くことのすさまじさに圧倒されました。

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