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「子どもたちは夜と遊ぶ」 辻村深月

「子どもたちは夜と遊ぶ」 辻村深月  講談社

子どもたちは夜と遊ぶ(上)子どもたちは夜と遊ぶ(下)

D大に通う月子と狐塚孝太、木村浅葱、恭司。2年前、アメリカ留学をかけて 行われた論文コンクール。周囲の予想は狐塚と浅葱の一騎打ちかと思われたが、 ふたを開けてみれば優勝したのは「i」と名乗る匿名の者だった。

そして2年後、月子は卒業を控え、浅葱と狐塚は大学院生になっており、
そして浅葱と「i」がネット上で邂逅したとき、「i」と「θ」の悲しい殺人ゲームが
はじまる。。。

冷たい校舎の時は止まる の辻村さんの2作目。
ううむ、ネタバレせずにあらすじを書くのは難しい作品です。

凝った構成で、描写も文章もしっかりしていて、
ともかく先が、事件の正体が気になって気になってぐいぐい読まされてしまいます。

キャラクターもそれぞれがきっちり書けていて魅きつけられます。

ゴージャスな巻き髪、派手なネイル、きちんとしたメイク、
「意地と矜持で出来ているような女の子」と
担当教授に評される月子。でもそんな彼女が見せる友達思いの姿や
教師になりたいと実習をがんばる姿に意外な魅力がある。
月子の思考(主に友人関係の)は、いかにもイマドキの子だなあ、
と思ってしまうのですが^^;;

木村浅葱。彼はどこか人間らしさが欠けていると周囲に思われるような、
自分の感情を表に出さない天才肌。

狐塚孝太。できた人物。周囲を思いやれる秀才肌。

彼らを軸に、彼らの友人やゼミの教授などを絡めながらストーリーは進んでゆきます。

やや難をつけるとしたら、
浅葱の過去のトラウマが、類型的だなあと思ってしまったのと
「i」の正体について、が少し不満。
それでも、全体としては、面白かった。と言える作品でした。

それにしても、秋山教授が学生に言った言葉が気になります・・・

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