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「犬はどこだ」 米澤穂信 

「犬はどこだ」 米澤穂信  東京創元社

犬はどこだ


勤めを辞めて地元に戻ってきた紺屋長一郎。生活のために
犬探し専門の調査事務所を始めた。
ところが、犬探し専門に、と思っていたはずなのに
初日からまいこんだ依頼は、失踪した女性探しと古文書の謎解き。おしかけ
助手の半田と手分けして依頼に取り組み始めた紺屋だが。

この主人公の紺屋、「古典部シリーズ」の奉太郎に輪をかけて、やる気がない人物。
奉太郎はポリシーとしての省エネだからまだよいのだが、紺屋は
単に、気力が薄い。そこが時々いらいらしましたが、
でも、それは主に病気のために勤めを辞めて、だらだらしていた副産物であって、
本当はキレ者で行動的なのかも、とうかがわせる一面も無くはない。

米澤さんらしく細かいところで笑いがちりばめてあり
(ここで「オロロ畑」が登場するのには驚いた。一瞬、あれ?私は今
荻原浩を読んでいるんだっけ?と思ってしまったくらいだ。これってそんなにメジャーでは
ないんじゃ・・・^^;;)そこは楽しめた。
ちなみに「役不足」の用法が分からなかった私(^^;;

肝心の事件だが、、、これは、コワイ。かなーり、コワイ。自分の身にも
起こらないとは言い切れないし。

桐子が取った解決策は、あまり、同感できないなあと思ったけれど。
ラストの余韻の残し方も、ちょっと個人的には、あまり好きではない。

でも、シリーズ化ができそうだし、主人公二人のキャラクターなどは好きな感じなので
ぜひ続編を書いていただきたいです。

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や行の作家」カテゴリの記事

Comments

瑛里さん、こんにちは!
私も読みましたよー。好き嫌いでいえば、古典部の方が好きなんですが、でもこの2人のキャラは楽しかったですよね。
でもって、あの事件は怖いです…!
うちの今の日記はほとんど身の回りのことを書いてないから、以前に比べるとマシかなと思うんですけど、もっと注意しなくちゃってしみじみ思っちゃいました。
あ、でもって、あのラストは実は結構好きです。普段あまりこういう系統が好きじゃない私にしては珍しいかも…。(^^ゞ

石井好子さんの本、2冊とも入手しちゃいました。近々読みますね♪

Posted by: 四季 | September 27, 2005 07:17 AM

四季さん、さっそくコメント&トラバありがとうございます^^
あの事件、こわいですよね。。。ぞくぞく。私も、本当に
気をつけたいなあと思いました。まああれは極端な例とは言え、、、
あのラスト、もしかしてハードボイルドを意識したのかなあと
思いました。私はもうちょっと、すっきり解決してくれると
よかったかな、なんて^^;;
でもあの二人のキャラは好きだし、紺屋も実はキレ者なんじゃ?と
うかがわせる一面もあったので、続編を期待したいところですね♪

Posted by: 瑛里 | September 28, 2005 01:25 AM

瑛里さん、おはようございます。
この本、面白かったですよねー。
私も続編希望です。
「オロロ畑~」って、確かにそんなにメジャーじゃないよね(笑)
何のこと?って思った人、たくさんいたでしょうね。
あそこで笑えて、1つ得した気分でした。
では。

Posted by: ゆうき | November 02, 2005 07:05 AM

ゆうきさん、こちらにもコメントありがとうございます。
1つ得した!まさに、そんな気分です(笑)
といいつつ、私、オロロ畑を読んでいないのでした(^^;;
荻原さんの他のはいくつか読んでるのですが・・・
ぜひ、読んでみなくては。

Posted by: 瑛里 | November 05, 2005 01:21 AM

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