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「クドリャフカの順番ー十文字事件」米澤穂信

「クドリャフカの順番ー十文字事件」米澤穂信  角川書店

クドリャフカの順番―「十文字」事件
米澤 穂信
4048736183


神山高校の文化祭が始まる。しかし古典部の面々は「とある手違い」にうろたえていた。
事態をなんとかすべく、奔走する古典部の面々。
そんななか、次々と起こる「事件」。
現場には「十文字」と署名のあるカード。
そのとき奉太郎は、そして福部は。

「氷菓」「愚者のエンドロール」と続いてきた「古典部シリーズ」も
とうとう文化祭を迎えて。
とくに今作は「愚者のエンドロール」と繋がりがつよいので、順番どおりに
読んだ方がよいかも。

今作は、語り手が頻繁に交代して4人それぞれの視点から文化祭が
語られていくのでそれが面白い。
(とくに、千反田さんのキャラはやっぱり面白い)

難を言えば、クドリャフカというのは、宇宙に初めて飛んだライカ犬で、、、
それがどう事件にからんでくるのか、すごく期待していたのですが、
そこらへんの扱い方がイマイチ物足りなかった。

まあ、いつもの細かいギャグなんかは面白かったんだけれど。
(わらしべプロトコル とか、ワイルドファイア なんかはサイコーに
楽しかった)

あとは「愚者~・・・」あたりで少しずつ表にでてきた、
「データベースは結果を出せない」という里志の葛藤。これが
今作でもよりはっきりと前面に打ち出されてきて、
その辺がちょっとほろ苦いというか、シビアだなあと思ったのでした。

でも全体的には面白かったです。古典部シリーズ、今後も楽しみ。

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「や行の作家」カテゴリの記事

Comments

七生子です、こんにちは。
つい読み終えたばかりなんですが、瑛里さんの感想を発見!
嬉しさのあまり、TBさせていただきました。

面白かったですね、この作品。
見る側じゃなく作る側になって、もう一度学園祭をやりたくなりました(笑)。
でもいくら文系の部活が活発だとはいえ、ここまではやりませんよね(笑)。
ただ楽しいだけじゃなく、いかにも青春ミステリらしい
シビアでほろ苦い部分も盛り込まれているところが、良かったです。
ま、お遊びのようなところに反応して笑ってましたけど(笑)。
これからの「古典部」シリーズが、本当に楽しみです♪
(米澤さんのHPを眺めていたら、単行本未収録で番外編的作品が一つあるみたい。
 いつかは読みたいですよね!)

Posted by: 七生子 | August 30, 2005 12:44 PM

七生子さん、TBありがとうございます^^
ほんと、文系の部活になって学園祭やりなおしたいです(笑)
そう、私もシビアなところがよかったなあと。
いつものギャグにも笑えましたが・・・
古典部の番外編作品、ぜひ読んでみたいですよね!
米澤さん、はやく続きを・・・!

Posted by: 瑛里 | September 01, 2005 01:46 AM

瑛里さん、やっと読んだので(いや読んでから大分経つからやっと書いたので)TBしに来ました〜v
これ、読んでる間すごく楽しかった。
でもって里志と摩耶花ちゃんのラヴラヴ…もとい、なりたい自分と今の自分との間で悩んでる姿がすごーくよかったです。
続けて米澤さんの本を読んだので、シビアなのがこの人の持ち味なのねというのもよく分かりました。
そうそう、こちら読んで公式HPの存在を知ったので早速行ってみました〜ありがとうございます^^

Posted by: banri | September 11, 2005 02:10 AM

バンリさん、激しく遅レスすみません(汗)
今回。里志くんと摩耶花ちゃんの二人よかったですよね。
ラブラブ・・・?そうか、そうだったのね(笑)
でもこの二人いつのまにか通じ合ってますよねv
米澤さん、シビアさとギャグさのバランスがいいですよね。

Posted by: 瑛里 | September 28, 2005 01:21 AM

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